卵巣嚢腫

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卵巣嚢腫

卵巣嚢腫

卵巣は子宮の左右に1個ずつありそれぞれ親指大の小さな臓器です。

卵巣嚢腫とはその中に袋状の病気ができて、水や油やゼリー状のものなど様々なものがたまってできてきます。たまるものの種類により幾つかの病気に分かれます。

卵巣嚢腫の種類

皮様のう腫(デルモイドや類皮嚢胞ともいわれます)

袋の中に髪の毛や油や骨など人の成分と同じようなものがたまってきます。比較的頻度の多い病気で珍しいものではありません。

漿液性腺腫

袋の中に水の様なものがたまっています。袋は一つのことが多いです。

粘液性腺腫

袋の中にゼリーの様なものがたまっています。多くの場合沢山の袋でできています。

子宮内膜症性嚢胞(チョコレート嚢胞とも言います。)

詳細は子宮内膜症ページで⇒子宮内膜症

症状について

卵巣のう腫は多くの場合無症状です。そのため、検診や内科などで偶発的に見つかることも多くなります。
卵巣嚢腫は、ほとんどの場合日常生活に支障をきたすことはありません。
また、チョコレート嚢胞以外の卵巣のう腫には有効な薬物療法はないため、定期的なチェックで経過を待つことが多くなります。
しかし、ある程度の大きさ(5-8㎝以上)になってくると、ねじれたり(茎捻転)、破れたり(破裂)して急激な腹痛の原因となることが出てきますので手術を考慮する必要が出てきます。捻転や破裂を起こすと急激な腹痛や吐き気などを生じて緊急手術になることがあります。

診断について

一般的な婦人科診察(超音波・内診)でほぼ診断は可能です。
癌など悪いとの区別にはMRIが非常に有用です。最終的には手術で摘出して、病理診断(顕微鏡による検査)で確定診断をします。

手術について

現在は卵巣のう腫は良性の病気と考えられており、ほとんどの場合は腹腔鏡手術(小さな穴を体に3-4個あけてする手術)で行われます。
ただし、卵巣嚢腫をとって卵巣を残す最大の理由は将来の妊娠のためです。
そのため、小さな傷でかつ熟練した術者の丁寧な精度の高い手術を受けるのが望ましい病気と考え、手術の際は病院を相談させていただきます。
また、将来妊娠を考えない方の場合は、状況に応じて卵巣を摘出することをお勧めしています。

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