生理痛・生理不順

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生理痛・生理不順

生理痛・生理不順

生理痛・月経痛は”がまん”が必要?

日本では生理痛は『がまん』するもの、薬を飲んではいけない!と考えられ、学校教育でも同じように指導されていました。
しかし、現在は小中高の学校でも性教育授業において生理痛は我慢するものではなく、薬をのんでもよいと指導されるようになりました。
(一部の性教育の遅れているところでは今も古い教育のままですが)
多くの方に少なからずの生理痛があります。その多くの場合、生理痛自体は異常なことではありませんが、生理痛の原因の中には子宮筋腫や子宮内膜症などの病気があることもありますので、一度は婦人科の診察を受けられることをお勧めします。

性交経験のある方には

性交のある方の場合、生理痛の有無に関わらず、定期的な婦人科検診をお勧めします。
最も大切なことは子宮の異常(子宮内膜症や子宮筋腫など)、卵巣の異常(卵巣のう腫や卵巣の働きのチェック)、性感染症などの帯下(おりもの)の異常の有無など、将来の妊娠する能力にも大きく関係することもある婦人科分野全体に関わるチェックです。

生理痛(月経困難症)の原因は?病気のサインかも!?

病気の場合と病気ではない場合・・・症状だけではわかりません

生理痛・生理不順

生理痛は自然なことも。『生理痛=病気』ではありません。
生理(月経)とは?・・・子宮内膜の入れ替わりの現象です。続けて増殖し厚みを増します。
しかし、受精卵による着床が起こらなければ、毎月新しい内膜を準備するために入れ替わります。これが月経(生理)です。
月経の量は通常、子宮の大きさと子宮内膜の厚みによって決まります。出産適齢年齢になれば子宮の内膜は厚くなり、月経量もピークになります。今までに出産経験がある場合は、子宮頸管(図参照)の部分が出産時に開いた経験があるため、多くなった月経量でも問題なく排泄されます。
しかし、出産経験がない方や、子宮筋腫や子宮内閣症などで月経量が非常に多くなった場合は月経血が排泄されるためには子宮が異常に収縮する必要がでてきます。これが月経痛の原因になります。

ぜひ生理痛専門外来で正しい診断を

子宮内膜症は雑誌やネットでもよくみる病気ですが、産婦人科医の中でも詳しいドクターが少なく、見落とされたり、子宮内膜症でない患者に内膜症の診断をする医師も少なくありません。
またその逆に、内膜症に気づかず放置されて、不妊症の大きな原因になってしまうこともあります。

そのため、当院では生理痛専門外来として、正しい診断で最適な治療、将来のための治療を提供することにしました。

当院で内膜症と診断された方が、他院で内膜症ではないと言われたという投書がありました。軽度の内膜症は診断が難しく症例数の少ない施設であったり、患者数が多くても実際に診察する患者数の少ない大病院の外来診察担当医では見落とすことも仕方がないかもしれません。内膜症に対する治療によって症状は緩和し、そこで初めて患者様が実感できることもあります。まずは私どもの生理痛専門外来にご相談ください。

強くなってくる生理痛は婦人科のチェックをお勧めします。

年齢とともに生理痛が強くなってくることがあります。その原因として月経量の増加が考えられます。
出産適齢期になると子宮内膜(受精卵が着床する場所:いわゆるベッド)が着床に適した状態、つまり厚みを持ちます。
しかし、毎月受精卵が着床する訳ではありませんので、そのベッドである子宮内膜は新しい内膜へと入れ替わります。これが月経です。妊娠に非常に適した子宮内膜は厚みを持つため、月経量が増します。これが生理痛を重くさせる原因です。
これに子宮内膜症がプラスすることで耐え難い生理痛へと変化してきます。当院では問診と診察(内診、超音波検査)などにより正確な診断と、最新の治療方法を提供しております。

当院は子宮内膜症の対する新薬の評価施設です

当院は最新の子宮内膜症に対する治療薬の評価施設として、厚生労働省に対して、新薬に対する臨床データを提供しており、新薬の承認に関わってきました。

当院での子宮内膜症・月経困難症に対する新薬の承認について

当院が関わった子宮内膜症の治療薬
■子宮内膜症治療薬『ディナゲスト』・・・日本発の内膜症治療薬、従来の治療法に比べて治療効果が高く、内膜症に伴う痛みを非常に軽減する、副作用(更年期様症状)が少なく、現在、ヨーロッパでも承認され非常に高い評価を受けている
■子宮内膜症・月経困難症治療薬『ルナベル』・・・低用量ピルと同じ成分の治療薬
■月経困難症治療薬『ヤーズ』・・・・超低用量ピル

以上の新薬は全て当院での内膜症データにより承認されたお薬です。また、現在も数種類の新しい子宮内膜症治療薬の開発が進んでおり、当院も開発に参加しております。

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